孫の年齢(2歳6ヶ月)では、ちょっと早いかと思ったが、カードを差し込むと、カードに書いてある「ひらがな」を音声として発する、学習おもちゃを買った。
家に帰って孫と一緒にそのおもちゃで遊ぼうと思ったが、カードの半分が誤動作で、カードの字と異なる音声が発せられる。何にもならない。
半分は正しく読む。読めないカードは、別の文字を発する。
このことから、推察すると、リーダーの一部の部分(ビット)が正しく読めない。そのビットが0(論理)のカードはOKだが、1(論理)のところは、NGだと思う。論理は逆かもしれないが。
製造メーカーは大手(B社)。アンパンマンのおもちゃなので、粗悪品とも思えない。しかし、製造は中国となっている。問合せセンターに電話しても、通じない。結局後日、購入先の電器店に持っていくことにしたが、初期故障としてはお粗末。
中国に対して個人的に、敵意や、悪意は全くないが、残念である。15年前に自社が中国に工場を出し、生産を始めてころは、ひどいものであった。(今はそんな事は100%ないが現実に故障が出ると不安になる)
あるメカを開発して、初めて中国工場の組立ラインで、メカを流した事がある。日本では通常、開発して初めての組立ラインでは、少なくとも半分ぐらいは検査NGになる。ところが、中国工場で初めて流した時、殆どのメカが合格になってしまった。
開発者もメカに自信を持っているとはいえ、従来から考えるとありえない。原因を調べたら、最後の検査の人が2人だったと思うが、殆ど合格にしていた。
当時はアナログの針が振れ、ある範囲に入れば合格で、その範囲に入らなければ不合格という基準であった為に、目でみて、一瞬でもその範囲に入れば合格としていた。
ある本で、中国の近代の歴史について読んだことがある。その中で中国は、戦争、共産主義、文化大革命と価値観が左と右と大きく振れ、しかも全ての発端は、「チクリ」から始まると書いてあったのを読んだことがある。
いつ誰からチクられるかわからない時代を経て、やっと自由経済になってきたばかりだった為、不合格にすると全部自分が悪い、責任を取らさせるという論理構造があって、そうなっていたとわかった。
あれからもう10数年、今では中国は製造大国となっているので、品質は問題ないと思うが、おもちゃ事件で、つい思い出してしまった。中国に対して、悪気は有りませんので。
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