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2005年10月10日

県庁の星

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書籍名:県庁の星
著者:桂 望実
出版社:小学館
価格 :1365円

郵政民営化をはじめとする改革、民営化が世間の話題の中心になっている。
先日も「日経新聞」で、公民交流などが新聞1面のトップを飾っていた。
そんな時にタイムリーな本が発刊された。題名は「県民の星」。

フィクションで有るが、公務員の特質をきちんとつかんで、皮肉っぽく批判しているが、内容はなかなか面白い娯楽小説であった。

普段はどちらかというとノウハウ物や、技術関連の本、時の話題作を中心に読んでいるが、今回も話題作とはいえ、まだあまり評判になっていない時期に、新聞の広告でタイトルと内容をしり、面白そうな気がして購入し、読んだ。

通勤の行き帰り1週間で読んだ。9月中旬より、通勤時間が2時間弱かかり、読む時間が増えたので、この時間で読み終えることが出来た。

さて内容は、某県庁に勤める、公務員上級試験を突破した社員6名が、知事のアイデアで「
公から民へ」の時の流れによって、1年間民間企業へ研修と称して、各企業に派遣され、その会社で業務につくというものである。

その中の1人である野村聡に、スポットを当てて書かれた小説。
野村聡は県の中心駅から10駅離れたH市の南側にある駅前のスーパーに派遣されるが、そこでの1年間の模様が面白おかしくつづられている。スーパーでは、「ケンチョウさん」とあだ名をつけられる。

端々に、公務員の特質が表現されていて面白い。

@全てに書類が整っていなしと話が出来ない。
A前の年より、節約してはいけない。少なく出きると前の担当者の顔をつぶすから。
B役職の順番を間違えてはいけない。何でも規則に従って、前例に無い事はやってはいけない。
C失敗しないことが個人で一番大事。出世に傷がつく。 等々

前半は公務員と民間の違いが出て、庶民の人間性や、民の厳しさ、官民の文化の違い等々、様々な具体的内容が出てきて面白い。この辺は、昔落語で「ぜんざい公社」というのを聞いたことがあるが、これに似ている。

最初はすぐにスーパーやめようと思っていたケンチョウさんが、最後に1階惣菜売り場で、やる気を起こし、充実した研修を終わるが、本当にやる気になったのは、研修3ヶ月前になってから。後半はケンチョウさんが、どっぷりとスーパーにはまり、売上倍増を目指すこの展開が結構面白い。

大成功の体験本でもなく、ノウハウ本でもないが、軽く読め、それでいて結構はまる面白い本であった。久しぶりに楽しかった。星3つの推薦本です。

おそらく今後この本は売れ、ベストテンに入ってくるのではないかと思われる。
posted by Dr.Mura at 11:16| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(2) | 本と添い寝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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輝け!「県庁の星」
Excerpt: こんにちは、皆様。 さて、織田さんの全国ライブの終わり頃にきこえてきたのですが・
Weblog: I Love Yuji Oda
Tracked: 2005-10-19 15:26

小説『県庁の星』 −自治体職員の民間企業への派遣研修
Excerpt:  桂望実さんの小説『県庁の星』(小学館刊)が話題です。[url=https://www.honya-town.co.jp/P3/CM/html/bookclip/best/week.html]日販の「..
Weblog: ニュース - 地域活性化ニュース・ブログ
Tracked: 2005-11-29 11:15
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