ABCDEF

2005年09月22日

森繁久弥さんの2つのチョッといい話

森繁久弥さんに関する2つのチョッといい話をお伝えします。

1つ目は盲学校での話。

森繁久弥さんが、ある目の不自由な子供達のいる施設を慰問しました。
おしゃべりのあと、「七つの子」を歌いました。
「カラスなぜ泣くの・・」2番の歌詞に移った「山の古巣へ行てみてごらん」ここで、歌をパタッと止めた。

周りはドキッとした。「歌詞をわすれたのでは・・・」
一呼吸おいて歌を続けた「丸るい顔したいい子だよ」もちろん正しくは「丸るい目をしたいい子だよ。」です。

目の不自由な子供の前で、誰が「まるい目」と歌えるか。
一瞬、相手を思いやった歌詞に変えたこのやさしさが森繁久弥さんの魅力の1つでしょう。

とっさの気転のすばらしさと、常に観客を意識した役者根性です。泣かせる話です。



2つ目は舞台での出来事です。

「屋根の上のバイオリン弾き」の舞台でのエピソードです。
森繁さんは、自分が一生懸命やっている演技の最中に、舞台の端に座っている女の人がずっと下を向いていました。森繁さんはてっきりその観客が居眠りしていると思ったというのです。本当にけしからんと。

そこでわざとその人の前に行って、声を張り上げたそうです。

舞台が終わり拍手に送られて森繁さんが舞台の前に出た時、初めてその女の人が顔を上げたそうです。目の不自由な人でした。そこで森繁さんは、自分が思い上がっていたことに気づく。

目の不自由な人が耳に集中して自分の演技を聞いてくれたのに、その観客を自分を見ていないと見下していた、もう本当に自分は思いやりがない、という大反省をしたそうです。


posted by Dr.Mura at 05:53| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | チョイハナ教訓集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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